SDGsコラム(4)

SDGsコラム(4)社会の課題への対応~積極的に情報発信を~

「中小企業がSDGsに取り組むメリット」

 前回は「②新たな事業機会の創出」についてお伝えしました。
今回は、「③社会の課題への対応」についてお伝えしたいと思います。

 SDGsは、誤解を恐れずに言うと、この世界に存在する複雑多岐にわたるありとあらゆる課題を17個のゴールと169のターゲットで網羅したと言うことができます。よって、個人でも企業でも「SDGsに取り組む」ということは、自分たちが思っている以上に「社会のあらゆる課題に貢献する」ことになります。世界共通の目標、いわば世界70億人のニーズに知らず知らずのうちに応えているということになるのです。

 ところが、「社会の課題に貢献している」と言っても、それを「発信」しないことにはメリットにはなりにくいのが実情です。日本には古くから近江商人の考え方の中に「陰徳善事」というものがあり、これは「人知れずに良い行いをする」という意味です。確かに、人の見ていないところで良いことをして、見返りなどを求めないというのは日本の道徳規範として素晴らしいものだと私も思います。

 しかし、SDGsの達成のためには少し考え方を変えて、自社が地域社会の課題に対して貢献している善い取り組みを積極的に発信すべきです。なぜなら、これだけ情報が溢れる時代において、お客様や取引先に正しく価値を伝えないと、まずは自分たちが選んでもらえる企業にならないからです。また、働く人たちに自社の取り組みが社会の課題を解決しているということを理解してもらうことで、自社で働く人たちの喜びややりがいにつながります。
 さらに、善い取り組みを広く発信していくことで、それを見た他の企業が刺激を受けて「自分たちも社会のために取り組もう」と共通目標を持つきっかけになりますし、取り組みを知った企業や団体が「この企業のやっていることは自分たちの取り組みと連携ができるかもしれない」ということでアプローチがあり、SDGsを共通言語として新たなパートナーとの協力関係が生まれることで相乗効果を生み出し、より社会課題への貢献が広がる可能性もあります。

 このように、日本の中小企業が自社の素晴らしい取り組みを世界に発信し続けていくことで、毎年発表されるSDGsの世界ランキングでの日本の順位も上がり、「日本の中小企業が世界中に持続可能な取り組みを広げている」と評価されることにつながるのではないかと考えています。

※このコラムは、北近畿経済新聞にて連載しております。

【世界のSDGs達成度ランキングについての参考記事】

https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1193050_1501.html
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